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コンペイトウ王国 フロイス野村

コンペイトウ王国3代目からのご挨拶

コンペイトウメーカーとしての歩み
コンペイトウミュージアムのホームページにお越しいただきありがとうございます。
コンペイトウ王国(大阪糖菓株式会社)の3代目を務めております野村しおりと申します。

コンペイトウ王国(大阪糖菓株式会社)の前身は、私の祖父である初代野村三男が1940(昭和15)年に創業した、菓子卸問屋「野村商店」に始まります。

初代が金平糖を作り始めたきっかけは、戦後に得意さまより金平糖の釜を仕入れて欲しいと依頼をうけたこと。いちから作って手配にもかかわらず、価格の折り合いがつかず、巨大な釜だけが手元に残ってしまったのですが、途方に暮れてもいられないと、金平糖を作り始めることにしたのです。

1952年には法人化し、ユニークでオリジナルな製品開発・商品企画をモットーに、金平糖の色や味のバリエーションを増やし、複雑にし、またパッケージに力をいれることで、花シリーズとしてあじさいの栞が誕生。
その後も、直径1ミリの世界一小っちゃなコンペイトウ、加工黒糖や和三盆糖のみで作った金平糖、適度な塩分と糖分が同時に摂れる塩こんぺい、エリンギが松茸に変身する家計に優しい松茸こんぺい、そして金平糖以外では60分間舐め続けられる不思議なマーブルキャンディや苦い薬をコーティングするためのキメ細かく、固結しにくい粉糖などを製造しております。

コンペイトウミュージアム誕生の背景

コンペイトウミュージアムを企画したのは、2代目である現会長です。
これからの少子化や人口減少による影響で、モノ(製品)を単に作っているだけではダメだと警鐘を鳴らし、コンペイトウが持つ製造工程や歴史・文化をお客さまにお伝えすることで、お客様自身にコンペイトウの本当の価値を感じていただけるようにしようと考えたのです。

大阪糖菓株式会社の包装加工場を堺の鉄砲町近くに移転したことをきっかけに、2003年春に食品ミュージアムとしては先駆けの『見て・聞いて・作れる体験型空間』をキャッチコピーとしたコンペイトウプチミュージアム堺をオープン。

その半年後には旅行会社の方から観光バスで80名さま規模で体験に行きたいということで、2003年秋に団体さま用施設として、コンペイトウの手作り体験と工場見学ができるコンペイトウミュージアム八尾(やお)をオープン。2012年春には南蛮文化が根付いているであろう福岡にコンペイトウミュージアム福岡をオープンしました。大阪糖菓という会社名に大阪がついていることで、他府県の方と隔たりができてしまうので、イベントや取材時では「コンペイトウ王国」と名乗り活動し始めました。

おかげさまで各種メディアに取り上げていただくことも多く、2014年には3店舗合わせて25,000人ものお客さまが有料の体験にいらっしゃいました。

2020年以降は《withコロナの新しい体験教室》として、大人数から少人数で体験できるスタイルにシフトチェンジ。みんなで仲良く一緒に一つのものを作るという共同作業から、ソーシャルディスタンスを取りながら、安全安心に個々でオリジナルのコンペイトウが作れるようにコンテンツの見直しも行っています。

国内でも数少ない金平糖メーカーとして、コンペイトウの本当の価値を国内外に発信するとともに、体験教室を通じてお子さまの想像力や個性を育むお手伝いができれば幸いです。これからのわたしたちがめざすべき企業努力であり社会貢献だと考えています。

また、一人でも多くの方にコンペイトウのことを知って、愛していただけるような活動を続けたいと考えております。
コロナ禍で暗い世の中ですが、コンペイトウに夢と希望を感じていただけたら・・・。
みなさまに少しでもはっぴーが届きますように。金平糖に願いを込めて☆

コンペイトウ王国(大阪糖菓株式会社)
代表取締役社長
野村しおり